一応名目としては「野良でやるのもあれだからみんなで集まってオンラインでボードゲームを遊んでみようよ」という話ではあったんですが、ネットボドゲ初体験という方は案外少なく、おかげで仕切りに骨が折れることもなく、ごくごく普通にゲームしてたような気がします。
以前からの知り合いも多かったんですが、初めて遊ぶ方も同じくらいいてぼく的には大変バランスよく感じました。参加者は15人弱くらいですかね。ちゃんと数えてないんですけども。
誰も来なかったらどうしよう or 大勢押しかけてきて捌き切れなかったらどうしようという両端の危惧があったのですが、人数的にはいい塩梅ではなかったかと思います。チャットを介しての意思伝達はどうしてもタイムラグが大きいのでこれ以上人が増えると卓分けやら混乱するなーと。
遊ばれたゲームは以下の通りです。大体こういうゲームを遊びましたという感じで、何かの参考になれば…… なるのかしら?
◆BSW
アブルクセン
キングダムビルダー
バケツ崩し
◆BGA
レース・フォー・ザ・ギャラクシー
リベルタリア
十二季節の魔法使い
ストーンエイジ
コロレット
◆YUCATA
Just 4 Fun Colours
ブタなかま
ブルゴーニュ
カッラーラ

全部のゲームに参加したわけではないのですが、個人的に面白かったゲームを幾つか取り上げますと、まずはリベルタリア。あひるホイッP推薦。これは面白かったですね。プレイは40分ほど。
海賊船の棟梁となって船員を率い、一番多くの財宝を集めることを目指すというテーマで、中身は特殊能力で味付けした同時プロットゲームと言いますか、メカニズム自体はシンプルなんですがアメリカンな色合いも感じるコッテリした味わいのゲームです。まあ、デザイナーのパオロ・モリはイタリア人なんですが。
数寄語りでも話したんですが、ぼくはパオロ・モリ(ヴァスコ・ダ・ガマ、アウグストゥスなど)とは相性悪いんですね。そうした懸念はあったんですが、このゲームはよかったです。パオロ・モリの中では一番納得度が高いというか。勿論、元々のパオロ・モリ愛好家にもオススメです。
目新しさはそれほどないんですけど、うまく他者を出し抜くために頭を悩ませて選択を下す楽しさは十分あって、でもみんな色々なことを考えてるもんですから結果は予想外なことになったりして、毎ラウンド一喜一憂できます。シンプルな素材の上に濃厚なソースをかけたような一品で、質実剛健のドイツゲームの趣からは随分離れてはいるんですが、テキスト特殊能力大好きな人にはたまらないんじゃないでしょうかね。

アブルクセン。オーストリアゲーム大賞を受賞したクラマー&キースリングの新作カードゲーム。なんとこの電脳手数寄前日にBSWに実装されるという神風的登場によって、この日の電脳手数寄で何度も卓が立った人気ゲームでした。
実際ぼくも遊んでみたんですが、独特の手札回しというか、手札を溜めて溜めて溜めて溜めてドバーッと出していくあの快感と、それをスナッチされた時のやられた感、出し終える前にゲームが終わらないかというドキドキと、色々な感情が短時間の展開の中で湧き上がってくるいいゲームですね。ただまあ、手番の最適解が見えやすいというか、割と毎ラウンド「これやるしかないよね」というようにも感じたんですが、どうなんでしょうかね。まあ、後述の理由で通しで遊べたのは1ゲームだけなので、もうちょっと数を重ねてその辺考察してみたいです。
BSWはキツネの絵がヌルヌル動くのも特徴的です。まあ、軽いゲームなのでもうちょい機敏に動作してくれたほうが嬉しいかなーという気持ちもあるんですが。
しかしながらBSWで遊ぶ際には注意が一点。5人でプレイすると右端のプレイヤーが沢山手札を出した時にボタンが画面外に押しやられてしまい、そこから進行不可能になります。ということでフィックスされるまでは最大4人でプレイするのがいいでしょうね。
あと実際に遊んだわけではないのですが、YUCATAに実装されましたブルゴーニュ。ブルゴーニュ数寄語りの直後、電脳手数寄直前でリリースという驚愕のタイミング。ステファン・フェルトが一晩でやってくれました(ウソ)。
ブルゴーニュのネット対応自体はBAJで既になされていて、今回のYUCATAブルゴーニュはその追随という形になるのですが、現在まだβ版ということもあり、挙動その他におかしい点が多々見受けられ、いそいそとYUCATAに飛び込んでいったブルゴーニュ卓の面々から力ない笑いが漏れる光景が散見されました。
YUCATAがβ版でゲームをリリースするのは珍しいことではないのですが、普段はもうちょっと形になってるというか、ここまで惨憺たる有様も珍しいというか、先行するBAJのブルゴーニュがいいデキなのでそれと比較されて余計粗が目立つ気もするのですが、どうも「月末までに我々は記念すべき100個目のゲームをリリースをする!」という壮大な事前予告を順守したために、「決算直前に発売されるゲームはヤバい」「年末商戦に間に合わせたゲームはヤバい」というデジタルゲーム界隈でよく見る締め切り前猛ダッシュ駆け込みゲームの一例を模したのではないかという気がしてなりません。
ともあれもうちょいVerUPされるまではブルゴーニュはBAJで遊ぶのが鉄板という感じです。YUCATAブルゴーニュもYUCATAならではの魅力があるといいんですけどね。どうなりますかね。
なお、卓分けやインストに尽力して頂いたあひるホイッPとシグマさんには厚く御礼申し上げます。おかげでリベルタリアやらカッラーラやら堪能できました。本当にありがとうございました。
ぜひ第2回の開催を、というありがたい声も頂いているのですが、正直な話自分1人で全部を切り盛りできるのかと言えば怪しいのも本音ではありますので、今回のような感じでご協力頂ける方がいればあるいは、という感じでしょうか。今回参加された方は、受け身なだけでなく積極的にゲームを提案してインストを買って出てくれる方ばかりだったので、そういう方ばかりだとぼくもラクできていいんですけどね(本音)
ともあれ楽しい一日でした。お付き合いいただいた皆様ありがとうございました。